後回ししがちな注文住宅の床材には注意

注文住宅って、想像以上に決めることが多いんですよね。間取りに始まり、壁紙、キッチン、コンセントの位置……もう毎週末が打ち合わせで、我が家では「決めること多すぎ問題」が話題に上がる日々でした。
そんな中でも、正直ちょっと後回しにしていたのが床材でした。「どうせ全部同じにするんでしょ?」なんて思ってたあの頃の自分に言いたい。「床、めっちゃ大事だよ!」って。
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床は一番長く触れる場所だった
私たち夫婦は共働きで、どちらも在宅ワークが多め。日中の大半を家で過ごすので、快適さは本当に重要です。最初は床材なんて「色さえ合えばいい」くらいの感覚だったんですが、インテリアショップやモデルハウスを巡っていくうちに気づいたんです。
“床の素材ひとつで、部屋の雰囲気も、肌触りも、過ごしやすさも全然違う!”
その気づきがあってから、我が家では床材選びにも本腰を入れることにしました。
リビングには奮発して挽き板フローリング
一番長く過ごすリビングだからこそ、ちょっとだけ奮発しました。選んだのは挽き板フローリング。
無垢材ほど高価ではないけど、表面に本物の木が使われているので高級感があって、ナチュラルな雰囲気が出ます。冬場も床がヒヤッとせず、素足で歩いたときのやさしい感触が心地よくて、朝起きてコーヒーを淹れるときなんか「この床にして正解だったな〜」としみじみ感じます。
しかも、撥水加工がされているので掃除もラク。飲み物をちょっとこぼしても、サッと拭くだけで大丈夫。以前住んでいた賃貸のフローリングとは、触れ心地も使い勝手もまったく違います。
寝室の床はシートフローリングにしたけれど…
一方で寝室は、予算を抑えるために一般的なシートフローリングにしました。見た目はきれいだし、掃除も楽。でも、やっぱりリビングと比べてしまうと質感に差を感じてしまいます。
朝の身支度中や夜に本を読むとき、ふと床に触れた瞬間に「ちょっと冷たいな」「やっぱりリビングの床、良かったな」と思ってしまうことも。お客さんの目に触れにくい場所ではあるけれど、意外と自分たちが長く使う場所こそ、もっと温もりのある素材にしても良かったのかもと少し後悔しています。
玄関・廊下のタイル調フロアは大正解!
リビングや寝室に比べると目立たないけれど、満足度が高かったのが玄関と廊下の床材です。ここにはタイル調のフロア材を採用しました。
雨の日に濡れた傘を置いたり、外からの土ぼこりがついたりしやすい場所なので、水や汚れに強い素材は本当に便利。見た目も無機質すぎず、モダンな雰囲気で我が家の注文住宅にぴったり合っています。
靴でそのまま入っても気にならず、さっと拭けばすぐにキレイになる実用性は、想像以上に助かっています。
「床なんてどれも一緒」じゃなかった!
照明や壁紙のように主張しすぎないけれど、床は毎日、何度も触れる場所。素材や質感の違いは、暮らしの快適さを大きく左右することに住んでから気づきました。
注文住宅は自由度が高いからこそ、どこにこだわるか悩むもの。でも今振り返れば、「床材にこだわってよかった」と心から思います。
これから家づくりを始める方には、ぜひこう伝えたいです。
我が家のように、在宅時間が長い方や、素足で過ごす時間が多い方ならなおさら。見た目以上に、「足の裏で感じる心地よさ」が日々の幸福感に直結しますよ。