用途別に選ぶ注文住宅の床材選び

床選びは注文住宅の満足度を左右する
床は部屋の印象を左右する、重要なところだと思います。それだけに注文住宅を購入すると決めた際には、夫婦で悩んでしまいました。でも、そこまで考えすぎることでもなかったなと今は思っています。なぜなら、用途を考えれば自然と注文住宅の床の種類は決まってくるからです。
リビングは見た目と快適性を重視
リビングは、注文住宅の中でも家族が一番長く過ごす場所ですし、来客の目にも触れやすい。そうなると、床は見た目の印象も肌触りも大切にしたくなります。
私たちは最初、無垢材のフローリングに憧れていたんです。自然の風合いがあって、素足で歩いた時の感触も良くて、理想を詰め込めばやっぱり木のぬくもりに行き着いてしまう。
でも実際には、メンテナンスのことや傷のつきやすさも気になってしまって、最終的には突き板フローリングを選びました。表面に天然木を使っていて見た目は本物の木そのものなのに、内部は合板なので反りにくく、この注文住宅での生活にぴったり。掃除も楽で、今の暮らしにちょうど良いと感じています。
水回りは清掃性と耐久性がカギ
キッチンや洗面所、トイレなどの水回りは、清掃性と耐久性が一番大事になります。床材にこだわるのは当然ですが、床に美しさを求めすぎてしまうと実用性が下がってしまう。
私たちはこの点をかなり意識して、我が家の注文住宅にはタイル調のクッションフロアを採用しました。これが意外と便利で、水をこぼしても染み込まないし、食器を落としても床が傷みにくい。
見た目も最近のクッションフロアはとてもリアルなので、ぱっと見では本物のタイルに見えるくらいです。冷たさも少なく、冬でも足元がヒヤッとしないのがありがたいポイント。注文住宅の中でも床が冷たいのは自分の好みではありませんから。
落ち着いた空間には防音・柔らかさを
寝室や子ども部屋など、注文住宅の中でも落ち着いた空間には、音の響きを抑えてくれる素材を選びたいと考えていました。子どもが遊んでいる時の音や、夜中にトイレに行く足音なども、床の素材ひとつで響き方が変わってきます。
我が家では、こうした空間の床には防音効果のあるカーペットタイルを使うことにしました。掃除が大変かなと思っていましたが、一枚ずつ剥がせて洗えるタイプを選んだので、むしろ普通のカーペットより使いやすいんです。
色も部屋ごとに変えてみたりして、床を通して部屋の雰囲気を切り替える楽しさも味わえました。
まとめ:用途に合わせた床材で暮らしが快適に
このように、我が家では注文住宅の床を用途ごとに考えることにしました。結果として我が家の注文住宅に合ったものを選ぶことができましたし、非常に満足しています。
注文住宅の床選びは、見た目の印象も大事ですが、それ以上に日々の使いやすさ・耐久性・快適さが大きく影響します。これから家を建てる方には、ぜひ「どの部屋でどんな風に過ごしたいか」をイメージしながら、プロと相談しつつ用途に合った床材選びをしていただきたいと思います。